プレミアムフライデーに続け!働き方改革で50代新卒採用?

去る2月28日におもしろいニュースが入ってきた。

ある会社が50代で採用してくれるそうだ。

 50代で新卒採用とはいったい何の冗談であろうか?しかしながら、中身を見てみたら全く冗談ではないようで、本当にすごいです。(疑ってごめんなさい。)

 

 

50代で新卒採用?

 普通新卒採用といえば、大学や大学院卒業後の1回のみ。

その後は、新卒などという枠はなく、未経験領域への挑戦は難しくなる一方です。

ただ、この会社森下仁丹株式会社」40代でも50代でも年齢問わず未経験からのポテンシャル採用を行うようです。詳しい経緯については、HP内でがっつりと語られておりますが、取締役社長の方が52歳という年齢からチャレンジを行い、人生を充実させてきた経験からこのような取り組みを行っているそうな。

 

合言葉は

「オッサンも変わる。ニッポンも変わる。」

だそうで、これもおもしろい。

 

www.jintan.co.jp

 

内容は?

50代で未経験採用なんてどんな内容で雇うのかということが気になりますよね?

これまでの価値観で考えれば、安月給のブラック企業くらいしかこんな年齢で採用してくれないでしょうから想像ができません。

それでは、募集要項はどうなっているでしょう?

 

職種は、マネジメント職および海外案件担当。

雇用形態も正社員で、勤務時間も3種類から選択制。完全週休2日制。

柔軟に働くことができそうですね。

また、交通費も全額支給ですし、福利厚生もきちんとあります。

 

肝心な給与面に関しては、実績考慮の上で判断となっていますが、給与は新卒採用と同じような給与ではないと思われます。

というか仮にそうであったならば問題になりますからね。

 

実際にこの制度で入社された方がまだいないでしょうし、知らないのでわかりませんが、書面に書いてある待遇は問題ないのではないでしょうか。

 

若くないからできることもある

50代での転職を行うのは非常に勇気のいる行動です。そして、それに応えるように50代の未経験者を受け入れるのも相当に勇気の要る行動です。

50代で未経験者を入れるには、コミュニケーションコストや金銭的なコストは大きいものになりますよね。使えるかわからない50代を入れるよりは、同じような経験を持った30代や20代のほうが圧倒的に会社にとっては有益でしょうからね。

ただ、20代や30代ではできないような経験をしている人もたくさんいると思います。たとえば、人を率いるという経験は20代、30代ではなかなかできないでしょうし、森下仁丹株式会社でもこのような人材を求めているのだろうなと思います。

 

変化する時代に変化する働き方

先日は、プレミアムフライデーで労働時間の短縮。そして、今回は50代でのポテンシャル採用。政府や企業が様々な施策を考えて、よりよい労働環境にしていこうとする動きに非常にわくわくしますね。

産業革命期には1日16時間働いていたなんていう話やルロイ修道士が言われた「月月火水木金金」といったような働き方は改善されてきました。また、以前は当たり前のように土曜日も仕事でしたが、それもなくなり土日休みの企業も多くなりました。

 

100歳時代の働き方

そして変化してきたものの一つに人類というものも含まれます。正確には、医療や食物ですが、これらの影響により私たち人間の寿命は驚異的に延びてきました。日本人の場合、平均寿命は男女ともに80歳前後。これからさらに延びるかもしれません。

それに伴い、昔は定年が60歳でしたが、今は65歳。さらに70、75となっていくかもしれません。

そうなってくると大学卒業後に50年近く働くことになりますし、今回の事例のように50代で転職しても20年も働くのです。

50年の選択を22歳前後で行うなんて恐ろしくてできません。

100歳生きるような人もいる時代では、今後このような企業が多く出てきてほしいなと思いますし、出てくる必要があるかなと思います。

 

会社も変わる。日本も変わる。

今回の事例は、ほかの会社に先立って行うとてもおもしろく、有益な施策だと思います。今後どのくらいこのような企業が出てくるかはわかりません。

ただ、今回の取り組みの成果などをしっかりと世間に伝えていくことで、50代での未経験転職なんかがもっと一般的になればいいなと思います。